エンジニアの自分が思う「焦燥感」

2019 / 07 / 30

Edit
💁‍♀️ This post was copied from Hatena Blog

potato4d くんのエンジニアキャリアにおける「焦燥感」を読んでこの文章を書いています。残念ながら日本にいなかったため、直では聞いていないです。

読んで思ったことは、自分より若いのに(年齢は仕事等には関係ないが人生的な話ね)将来のことを考えていてすごいなーって思っています。

エンジニアキャリアにおける焦燥感との向き合い方 2019年7月6日、株式会社サイバーエージェントが主催するイベント「Battle Conference U30」が開催されました。30歳以下のエンジニアによる30歳以下のエンジニアのための技術カンファ...

さて、自分について纏めてみようと思う。

前提として、今はマネージメント的な話は考えておらず、今はコードを書くことに集中したいなって思っている。 ただ組織論的な部分はすごい興味あるから、多くの人を参考にしていきたいなとは思う。 どうエンジニアが気持ちよく働ける組織にするのかなって部分。

記事はここらへん

エンジニア採用のための仕組みづくり - 技術探し 自分が思うエンジニア採用の戦略です。

焦燥感

自分は仕事的な焦燥感はないが、自分の技術力の低下には恐れている。 これが、自分が毎日コードを書く理由である。自分を信用していないという部分があり、英語もそうだが毎日使わないとすぐに低下していくと思っている。

現に今、アイルランドに住んでいるのでもちろん全部英語だが、土日喋らなかっただけで月曜日が英語脳じゃなくなっているのを実感したことが多々ある。

仕事だけでいいじゃんって思うかもしれないけど、自分は記憶力とかいいわけではないので、それだけではやっぱり足りないんだよね。 たしかに高校時代からプログラミングをしていたので、ある程度は自信がついている部分もあるけど、やっぱり技術の変化が激しい部分はあるので常に学習をし続ける必要はあるし、たとえ基礎は自信があってもそれだけでは足りない。

またエンジニアとして、自分の会社・世の中へ提供する価値を維持するという面も同様である。そのためにコードを書き続ける。

まぁ、コード書くの楽しいからいいんだけどね! で、そのためのフィールドが OSS になっている。

なぜ OSS をやるのか?

最初に自分は以下のルールで動いている。

作りたいものがあったら作るし、なければコミュニティにコミットする。

自分はどこかに雇われているわけではないから、好きにやっていい。

ただ、モチベーション維持って部分がやっぱり難しくって、自分は承認欲求で成立させているんだと思う。

新機能とかバグ修正とかでフィードバックや「ありがとう」って言ってもらえるだけでいい。それだけでやってよかったなーって思える。期待しているわけじゃないけど、みんな素直に言ってくれるんだよね(特に英語って過剰に言ってくれるので)。

本当にこういう些細なことでやる気がめっちゃでる。

これだけで、モチベーションを維持できる人間で良かったと思っている。 おまけにレビュワーはみんなすごいし、自分が知らない書き方やパフォーマンス等の知識がタダで手に入る。天国じゃんって思う。 だから、24 時間の中の数時間を OSS に割くことができる。

あと、コアに入ると知識が偏らない?ってよく聞かれるんだけど、ライブラリの規模や種類によって変わると思うけど、自分の管轄内はいろんなツールのハブになっていることが多く、結局全部知らないといけなくなるからあまり偏らないとも思う。

だいたいこれが 1 日 3 時間ぐらい。

仕事

焦燥感の箇所で書いたとおり、不安を軽減させるために技術の楽しさは自分にとっては必要。

また、仕事の面も OSS と同様でユーザーのフィードバックがモチベーションになっているかなーって思っている。 フィードバックって言葉だけだとは思ってなくって、数値(離脱率等)も同様だと思う。 だからこそ、自分にとっては数値もやっぱり大切だし、開発者のモチベーション維持のためにも公開はするべきだと思っている。

もちろん、「なんでここ変えたの?ありえなくね?」みたいな落ち込むようなフィードバックもあるけど、それは受け止めるべきで次へのステップへつなげればいい。

これは、OSS も仕事も同じで、使う側にどれだけ満足してもらえるかというところがやりがいかなって思う。だからこそ、OSS は特に不満があれば issue を出してほしいし、議論したい。

キャリアアップ・キャリア

キャリアアップという観点で見れば、自分は複数の会社で働かせてもらってるし、今は Google Summer of Code のメンターもやらせてもらっているから教育という点もたしかに経験はしている。まぁあとは海外登壇とかかな。

ただ、特に何か考えているとかはなくって自分がやりたいこと・任されてやっていることをやっているだけで、数年後こうなりたいっていう明確なイメージはいまのところ無い気がしている。

今、どのフェーズにいますか?

今の自分のフェーズは少なくともキャリアチェンジではない。 今は OSS が最高に楽しいし、まだまだ仕事でもコードを書いていたい。 OSS もユーザーの数が 300 万人を超え、次のメジャーバージョンリリースが楽しみだ。

3 年後にまだずっとコードを書いていたかなんてわかりもしないが、やはりマネージャーという仕事を知らずに批判・評価するのは問題なので一度は経験するべきだとは思っている。 ただ、現実の問題としてマネージャーになるとコードを書く時間が減るのは事実あるので今ではないという判断である。

まとめ

長々書いてしまったが、自分はまだエンジニア(エキスパート方面?)を続けていくと思う。 また、自分は 1 日コードを書かないだけで技術力が低下するのではないかという不安が常にある。 だからこそ逆に今の状態が維持できていると思う。 ただ、プライベートがすでに圧迫されているのも事実でもう少し効率の良い時間の使い方を考えないといけないなっていうのは課題として存在する。

あと、SHIROBAKO を例に上げたキャリアパス問題の記事が好きなので、ぜひ読んで欲しい。

キャリアパスどうするねん問題 - アナログ金木犀 釘宮です。こんにちは。 この記事は SHIROBAKO Advent Calendar 2017 の 二日目の記事です。昨日のkonifarさんの 武蔵野アニメーション総務 興津由佳の左眼について と...

自分はやっぱり ものづくり をしたいんだなぁと。それもただ作っていたいわけでなく、売り上げがどうこうとかじゃなくて、 ひたすらユーザーへの価値を第一に考えて、ほぼほぼそれのみ KGI・KPI において磨いてたら、売り上げもついてきたみたいなものづくりをしてサービスを育てたい。それをいくつも。

自分の考えをまとめるいい機会だった。ありがとうございます。